介護型リフォーム工事でできることを教えてください。
介護リフォームは寝たきりや車椅子等の介護を必要としている方、介護をする方、どちらにとっても快適な生活やリハビリテーションができることを第一に考えます。たとえば、車椅子が通りやすいように各スペースを広げる、段差をなくす、危険箇所に手すりをつけるなど身体状況に合わせてリフォームすることが可能です。要介護・要支援認定を受けている人が一定条件を満たす場合、介護保険から住宅改修費用が支給されます。
●安全を意識した介護リフォームのポイントは?
介護リフォームを考える上で「安全性」は大変重要です。その上で、次のようなリフォームが考えられます。
・トイレの扉を引き戸に替える
・階段は広くする。緩やかな踊り場を作る
・部屋から部屋への段差、ドアの段差をなくす
・階段・玄関・廊下・浴室・トイレなどに手すりをつける
介護リフォームでは、大切な家族の暮らしやすさを重要ポイントとし、改修していきます。
●介護保険制度を利用したリフォームはできますか?
介護が必要な方にとって、自宅のバリアフリー化は必要不可欠です。手すりやスロープ、お風呂場の改修など一言でバリアフリーと言っても複数個所に及びます。介護リフォームの受給対象者は「高齢者住宅改修費用助成制度」が適用されます。要介護者または要支援者がバリアフリー工事を実施する場合、20万円を限度として、その費用の9割が支給されます(原則1人1回)。
●手すりを取り付けるのに補強が必要ですか?
手すりにかかる荷重は、その人の体重の約3倍といわれ、壁を補強しないと手すりを取り付けることができません。例えば、壁が石膏ボードのような場合は取り付けネジが空回りしてしまったり、和室のような塗り壁の場合も設置は難しくなってきます。手すりは、伝い歩きをするところでは横型、立ち上がる動作を支える所では縦型など場所に応じて取り付けるのがポイントです。